プログラムの特徴 2)リーダー・経営人材を育てる

マネージャから「リーダー」へと脱皮せよ

マネージャとリーダー。

よく同じ意味で使われますが、経営学ではこの2つの言葉の意味は「正反対」です。

 

マネージャは、今ある仕組みを回す「管理者」です。今ある仕組みの上で、ルールを守り、効率や生産性を追求するわけです。

それに対して、リーダーとは、新しい仕組み・新しい事業を創る「イノベーション・リーダー」です。今ある仕組みを否定し、変革しながら、新しいものを創っていくのです。

 

会社では、マネージャの仕事も、リーダーの仕事も両方求められますが、職位が上になるほど、リーダーの役割がより強く求められてくるのです。

 

しかし、組織で通常業務を担当する限りでは、マネージャの能力に磨きをかけることはできても、リーダーの能力を開発することは困難です。

 

このリーダーの不在こそが、日本企業の不振の最大の原因です。
弊社のプログラムの大きな目的の一つが、このリーダー人材・経営人材の育成です。

マネージャは「頑張る」、リーダーは「捨てる」

マネージャは「定義されたことを頑張る」ことが仕事であり、リーダーは「目指すことを定義する」が仕事です。
リーダーは、市場や経営環境を正しく把握し、どこで勝負するかを「選択」し、そこで「集中」的に勝負をかけていきます。その「勝ちシナリオ」こそが戦略です。
しかし、マネージャの教育しか受けていない人が経営ポジションになってしまうと、往々にして「すべてを頑張ろう」とします。その結果、全ての戦線で負けがこんでしまいます。
業績の悪い会社の多くは、こんなマネージャが、総指揮をとってしまっているのです。

しかし、経営者がリーダーとして成長し、「選択と集中」を明確にし、「捨てる」という辛い意思決定をしはじめると、業績は面白いように回復するのです。


「リーダー」として行動する場と機会を提供する

リーダーとなるには、リーダーとして行動する経験が是非とも必要です。
しかし、日常業務の中では、なかなかその機会がないことも事実です。

 

弊社のプログラムは、参加者にリーダーとして行動する機会をフルに提供する場でもあります。
・規定路線の延長線上にない、新たな成長戦略や事業モデルを創る。
・今まで経験のなかった海外事業を構想し、実際にチャレンジいただく。
・新事業を創ることに、チャレンジする。

 

これらいずれのプログラムでも、参加者には「リーダー」として、ビジョンを掲げ、戦略ストーリーを示し、チームを一人ひとりがリードすることが必要です。

参加者には、このプログラムの場を最大限に活用し、リーダーとしての体験を積んでいただきます。

 

 

「コンサルティング・現場実践・人財育成」の同時達成

戦略を実現するには、合理的に戦略が作られ、現場で確実に実現され、なおかつそれを担う人材が育っている必要があります。
しかし多くの会社で、この戦略の策定は本社のスタッフ部門、計画の実行責任は現場、リーダーの育成は人事が担当と、それぞれの機能を異なった部門で担っており、うまく連携がとれていないのが現実です。これでは、なかなか成果まで結びつきません。

 

ワークアウトでは、この3つを同時に組み合わせて進めることで、お互いの不足を補い合い、“一気呵成”に成果を達成します。

個別のアプローチを仕掛けても、なかなか辿り着かなかった成果が、ワークアウトをすると実現に向けて一気に近づきます。

リーダー育成に有効な「アクション・ラーニング」

外から知識を「与える・教える」だけでは、受講者に本質的な変化は期待できません。

受講者自身が、経営人材となるために与えられた「機会」を最大限に活用し、自発的に学び・気付くことを通じ、彼ら自らが可能性を解放・開発し、見違えるように変化・成長します。

 

戦略に関する知識だけなら、既存の研修スタイル(座学やケーススタディ)でも習得できるますが、そのままでは単なる「知識」として、活用されないまま終わってしまいます。

学んだ戦略知識を現場にて実践し、その成果レビューを繰り返すことにより、経営に関する「形式知」と「暗黙知」を相互啓発させ、明確で深いロジックと、組織を動かす現場力の両方を備えた人材を育てることができます。

これが「アクション・ラーニング」という手法であり、大きな学習効果を得ることができます。

 

これはちょうど、本で知識をインプットしたり、おもちゃで操作したりするだけでは、自転車に乗れないのと同じです。自転車に乗れるようになるには、実際に乗ってみるしかないのです。
いくら経営学の本を読み、ケーススタディしても、それだけでは自分の事業の戦略は作れません。

自分の事業の戦略を作って動かすことにトライして、はじめて分かること、納得することが多いのです。そうしてはじめて、インプットした知識が自分のものになるのです。