マーケティングPG 1)3-step Marketing の方法論
マーケティング戦略の基本は、STP
マーケティング戦略の基本は「STP」、つまり
Segment 市場ニーズの特定と区分
Target 対象顧客の選定〜ドラッカーのWHOに対応する
Positioning 競合にたいする位置づけの設定
もしくは、Proposal(提供価値)〜ドラッカーのWHATに相当する
を決めていくことにあります。
この、STPが定まった上で「マーケティングの4P」、つまり、
Product 提供する製品やサービスの詳細
Price 価格
Promotion 顧客認知、宣伝・販促方法
Placement 販売・営業活動、店舗立地、販売チャネル
を決めていくのです。
「ペルソナ」と「提供価値」の設計を軸とした戦略検討
ドラッカーは、その著作の『マネジメント』の中で、マーケティングとは販売と異なる概念であるとして、次のように述べています。
「本物のマーケティングというものは、顧客から、つまり顧客の人口統計、現実、欲求、価値観から出発する。「わが社が売りたいと思うのは何か」と問いはしない。「顧客が買いたいと思うのか何か」と問う。また、「これこそ、わが社の製品にできること」と、いいはしない。「これこそ、顧客が探し求め、価値を認め、必要としている満足感である」というのである」
私のアプローチでも、まず顧客が探し求め、価値を認め、必要としているものが何かを、深く探求することから、マーケティング戦略を再構築していきます。
そのためには、「ペルソナ」また「行動分析」といった最先端のマーケティグ手法を活用していきます。
ペルソナを定めたら、次に顧客に対する「提供価値」を定めます。
このときのポイントは、「企業が」何を提供するかではなくて、「顧客は」なにが嬉しいのか、を徹底的に問い詰めることです。
例えば、”スターバックス”と”ドトール”は、同じコーヒーチェーン店ですが、提供価値は違います。
これは、コーヒーの豆や淹れ方が違うという意味ではありません。
”スターバックス”の提供価値は、”サードプレイス”です。家庭でも職場でもなく、寛げるプライベートな第三の場所を提供する、ことが価値なのです。
それに対して、”ドトール”の提供価値は、”リフレッシュ”です。営業等で疲れた時、一杯のコーヒーで元気になって、また働きに行くこと。これがドトールの提供価値です。
いずれも、コーヒーは価値を提供するための、「ツール」でしかありません。
このような視点から、お客様に他社と違う(棲み分ける)どのような価値を提供するのか、問い詰めていきます。
こうした価値が提案できない限り、どんなに精緻に事業計画を立てたところで、お客様に買ってもらえないので、その事業は成功しません。
マーケティング戦略の実施プログラム
プログラム自体は、戦略策定とほぼおなじですが、マーケティングに関する部分を重点的に実施します。
まず、STEP1の経営分析の中では、顧客分析に重点を置きます。
また、STEP2では、ペルソナと提供価値の設計を徹底的に行います。
そして、STEP3では、4Pの設計を重点的に行います。